kuma

哀れなるものたちのkumaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
予告から不穏に流れていた「不協和音」。この「フキョウ」が今作品を物語っている感じがします。「不協」な雰囲気、「不況」故のもどかしさ、「布教」の難しさ、「富強」か否か、など様々な「フキョウ」が2時間半に詰まっていました。

「井の中の蛙 大海を知らず」なエマ・ストーン演じる「ベラ」が「大海」を知っていくストーリー。「新海」を知っていくたびに「進化」していく撮影、色彩美術、物語の量と質。また「航海」するなかで「後悔」することもある。なぜなら「泳ぎ方」を知らないから。さらに「深海」の奥深さを知ることにもなる。1シーン1シークエンスごとに進歩、成長する姿が映画と連動していく「神界」を堪能できました。

本「公開」は26日(金)ですが、先行上映で昨日、鑑賞してきました。年明け早々「ベスト」と呼べる作品に出会った気がします。この作品を基準にして今後、映画を観るという「M-1グランプリの令和ロマン状態」。フースーヤよろしくギャグ連発映画じゃないと超えられないんじゃないか。笑
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