何から話そう
まずはとにかく劇伴が印象的で、奇妙でありながらも各シーンでの高揚や恐れ、不安など繊細な心情を的確に表現されていて、この映画の肝に感じた。
あと、ランティモス監督らしいズームイン、ズームアウトする独特なカメラワークが映画の世界観を形成していたと思う。
内容で言うと劇中に登場する男たちは正直皆、馬鹿な男たちばかりなのと対照的に女性は真面目に描かれていたので、スパイスの効いた男性批判なのも痺れた。
言わずもがなエマ・ストーンの演技は最高だったし、今作のハイライトのダンスシーンはとにかく圧巻。
映像や美術、衣装含め目に入ってくるもの全てが刺激的で強烈な映画体験でした。