ひみ

哀れなるものたちのひみのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
-
一見歪んだ狂気じみた世界にみえるかもしれないけど、浮かび上がってくるベラという主人公の生き方が魅力的で、原作とは視点を変えたことによって見出される撮影の視覚効果や、まるで絵画を観ているような世界観、衣装、音響等、全てのスタッフワークが集結した上での、エマ・ストーンさんの迫真の演技とウィレム・デフォーさんの貫禄…もう全てにおいてやられました🎬

ヴィクトリア朝時代の女性の結婚は、破棄するのが非常に困難な契約だったとのこと。多くの女性が、性的暴力、言葉による虐待、経済的または性的剥奪など、夫の支配に耐えてきたそうで…そういう時代背景の中でのベラという女性の冒険ストーリー。その周りにいる男性の変化も十人十色…絶妙に描きわけられています。

R18指定でややエログロ要素がある作品ではありますが、ホラーとか苦手な私でもダークファンタジーとしてのくくりに入りセーフ

『JOKER』を観た後に感じた「解放」のようなものも感じたし、他にも思い出した作品は『アルジャーノンに花束を』『シザーハンズ』『マイフェアレディ』『エリザベート』etc…なんだかジャンル越えてバラバラですが、いろんな要素があって濃かったです。百聞は一見にしかずですし、あの世界観は大きな画面で観ることをオススメしたいので、ダークファンタジー大丈夫な方であれば、是非映画館へ🎥2/1上映終了と書いてある劇場がいくつかあるので私はもう一度観てきます
ひみ

ひみ