素晴らしかった。
フレーミングも構図も衣装も美術もすべてが計算され尽くした撮影・映像にまずうっとり。ド派手な大作とかでなく、映画館で見られて本当に良かったとここまで思わせてくれたのって実は結構久々かも。
そして「この身体と心は自分だけのもの」ってことを訴えかけ続けるストーリーの力強さ。
「自殺した後、胎児の脳を移植されて蘇生した女性の話」っていう設定の奇抜さからは想像もつかないところに着地して、まさかこんな不思議な感動を味わうことになるとは。
あとはなんといってもエマ・ストーンの凄さ。不安定で危うさすら感じさせる序盤はまさに幼い少女なのに対して、自我と知性を得たことで何か決意したような芯の強さを感じる終盤には、確かに成熟した1人の人間がそこにいると思えた。
