モノクロからカラフルへ変わるように、ベラの成長していく姿を見せていくロードムービーに感じた。
そもそも、子の脳を母親に移植して成長していく過程を見せるストーリーとかよく思いつくよね。
これぞヨルゴス・ランティモス監督作品だと言わんばかりの奇妙な映像世界。
華やかな色彩や世界観を補完する美術。
特に船から見える空の美しさは異常。
エマ・ストーンの演技力には脱帽でしたし、あんなに裸になってセックスシーンを何度見せられても1ミリもエロさを感じさせない画作りも見事でした。
そんな中でもマーク・ラファロはベストアクトなのではないかと思わせる哀れなるものっぷり。
エマとのダンスシーンが作品内で一番好きな心踊るシーンでした。
ただ、ストーリーに関しては、終盤に向かって、ずっと皮肉っているようなフェミニズム感満載に思えて、色々考えてしまいちょっと疲れちゃいました(フェミニズム作品が嫌いとかなわけではない。)
ラストの終わり方もほくそ笑んでる感じがまた、何とも言えない。
あと、ウィレム・デフォーの口から出てた球体って何だったの?