このレビューはネタバレを含みます
自身の『欠損』を長らく情熱的に愛されている事実とその愛跳ね返すことのできる脅威的な成長、向上心、何よりも好奇心を優先し冷静に知能を育てるこのができる才能を主人公は持ち合わせている。他人はどこまで行っても自身の知的好奇心を更新するためのものでしかない。それはとても煌びやかな特権だろう。だからこそ人生の始まりがかなり非人道的な物であったとしても最後にはこの地獄の中で自分自身の楽園を作ることに成功した。ポジティブ知的マッチョ物語‥
それと同時にただ知的な才能がなく掘り下げられる事もない次女や幼さしか受け入れられない冒険者やメイドの存在。やりたい放題なのに普通に開き直るゴッド。知をもったとしても決して揺るがすことのできない巨悪の存在、そしてあの終わり方！なんて辛辣なんだろう。自分と、それ以外。割り切れない者たちへの辛辣な目線とこの世の居心地の悪さを抜かりなく詰め込んでいた。面白い
