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哀れなるものたちのふぁるのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7
正直言うと間違った解釈をしそうで迂闊な感想は言えない。理解が追い付かない。言葉が出てこない。

言葉が出てこない理由を帰宅中に考えてみた。私は男性である。大前提として女性には優しくしないといけないと思っているし、傲慢な男性は嫌いだ。そもそも性で語るのではなく、人それぞれだと思っているし、余裕がある限り他人には優しくしたい。それで世の中が少しでも良くなると本気で思っている。
過去の歴史を遡ると現代まで男性は女性に対して酷い扱いをしてきた。女性の立場向上(と書いてる時点で酷い)男女平等は私もそうであるべきと思う。しかし最早逆転しているのではないかとも思う。はっきり言って肩身が狭い思いをしている男性も多い。だから何も言えないのか。映画には最悪な男ばかり出てくる。報いは受けるべきだけど、果たして悪いのは男だけなのか。女性は守るべきだ。でも男だけなのか。文字を打ちながらやっぱりまだまとまらない。

無意識に加害していのではないかと自己批判するのには疲れた。何でも搾取だと糾弾するのも攻撃である。ダメな奴はダメだし、改心できない人間もいる。人間は愚かだ。男性女性で人括りにしないでほしい。とにかく私は理想かもしれないが優しい世界になってほしい。無理な人からは距離を取って(距離を取れない人もいるのも理解している)愛せる隣人に優しさを。女性でも男性でもLGBTQの方も他人を傷つけるな。一番大事な事はおもいやりだよ。人間がんばれ。人間無理なら犬を愛そう。

それだけ考えさせられる映画。約2時間半あっという間でした。決して長く感じなかった。完成された世界観と美術は凄い。Poor Things(原題)のフォント最高にかっこいい。このTシャツ欲しいくらい。
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