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哀れなるものたちのZのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
2.7
高校の倫理の授業思い出した。
なんかこんなのあったなーと思いつつ気になって鑑賞後調べたけど、たぶんフロイトの「自我」「超自我」「エス」とかいうやつ。
超自我は社会で生きていくために必要な価値観、エスは本能のままの欲求のまま動く衝動、そしてこの対立する2つの間にある調整役が自我。映画では主人公ベラの自我が育っていくところが描かれている。
あと〈エロス〉(生の本能)と〈破壊本能〉(死の本能)の二大本能の対立。知らんけど。資本主義と社会主義。知らんけど。
ただ映画自体に教科書臭い感じは全く無く、ずっとベラの大冒険がポップにファンタジーにシニカルにゴシックに描かれている。メッセージ性はあまり感じなかった。独特なクセのある音楽とかわいい衣装と画面の色味が作り出す世界観に引き込まれる映画。
あと最高のキャスト陣。
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