すみ

哀れなるものたちのすみのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
ヨルゴス監督の作品はお初です🙋🏻‍♀️
( 「女王陛下のお気に入り」は
マイリストに入れたまままだ観れてません😂)

今年の🇺🇸アカデミー賞11部門にノミネート
されている為、注目度が高い作品⭐️
「観ておかなければ!」という映画好きの
魂が疼きますよね🔥

ヨルゴス監督作を沢山観ている人からすると、
彼の作品の中では「哀れなるものたち」
は分かりやすい作品なんだそう😌
手放しに「おすすめだから観て! 」って
気軽に言えない作品ではあるけれど。
観る人を選ぶ、という感じ🤓

突拍子もないストーリーではあるけれど、
ちょいSF・ファンタジー・冒険・哲学....
たくさんの要素が組み込まれています☝🏻

ビジュアルも素晴らしい。
登場する愛すべきクセ強めキャラクター達、
アーティスティックで革新的な衣装デザイン、
モノクロからカラーに変化するところや、
魚眼カメラのレンズで覗いたような
斬新な映像。🎥
不気味で不穏な雰囲気も特徴的で、
一度観たら結構残る...いや引きずる😶‍🌫️笑

今作、𝐑𝟏𝟖+なので
性描写やグロも結構な割合で
盛り込んであります🙄
( 〝熱烈ジャンプ〟です、はい😂)

主演のエマ・ストーンがプロデューサーも
兼ねているし、
インティマシー・コーディネーターも
性描写シーンの撮影に携わっているという
ことで、安心して鑑賞できましたよ👀

( が、もちろんなかなかしんどいシーンも
あるのは確かです💭)

俳優陣の話に移りますが....
兎にも角にもエマ・ストーン💎
惜しみない拍手を贈りたい👏
もし目の前に彼女が立っていたら
抱きしめたい😢✨
今回、オスカー🏆はもう彼女のもの
でしょう?と、疑う余地もない最高の
演技でした🤝🏻

一度見たら忘れない俳優、
悪役や博士役などが異様にハマる
ウィレム・デフォー。またまた特殊な
役柄でしたが存在感ときたら
言うまでもない✨

主人公をたぶらかす、変態おじさん←笑
マーク・ラファロもよかった🤭
彼の存在がこの作品の箸休め的なところ。
途中、ハルクに変身しちゃうんじゃないの⁉️
😂ってくらいぶっ壊れていた。
二枚目という位置づけが疑問だったけど、
良いキャラクターでした🤭

素晴らしい役者の演技でよりストーリーに
深みが増してると思いました👀🔥

ストーリーは、映画全体を通して
主人公ベラの冒険の中で人間社会の
構造や、公にできない性のタブーを
描いてあって風刺が効いていた👀

「真っさらな赤ん坊」の状態からスタート
しているベラには、固定概念というものが
なく本能の赴くままに行動する。

「自由」であることの魅力は感じたけれど、
一定のルールがないと不安になってしまう
のが人間なんだなと思ったり...💭

本能剥き出しのベラが、
娼館で資本主義を学んだり
様々な人と関わり知性を身に付けて
精神的に成長していく過程が
観ていて面白かったです👀✨

最初はゴリゴリのフェミニズム映画かな💭
という先入観もあったけど、
蓋を開けてみたら
スパイスの効いた大人の絵本のような
世界観だったな📖
そして、この作品のラストは爽快˗ˏˋ ˎˊ˗🫧
爽快と言っていいのだろうか。
一般的な映画のラストシーンの爽快感
とはまた違った感覚でした🙄

「哀れなるものたち」とは一体何を
指しているのだろう?と考えた時に
ベラに翻弄された男たちなのかもしれないし
父親に実験道具にされていたゴッドなのかも
しれない....
そして、色んなことを縛る規則や常識
のことなのかもしれない💭

また観たいか?と言われたら、
また観たい!と即答は出来ないけれど、
クセ強な作品だったが故に、
めちゃくちゃ脳裏に残りますよ....💭
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