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哀れなるものたちのmomokaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7
愛をたくさん受けた人は、他人からとても魅力的に見えて、人はそれを独占したいという気持ちに苛まれるけど、その人の事を本当に愛を持って考えるのであれば、自由と選択肢をその人自身に与えることが、その人自体をより魅力的にすることなのだろうなと感じた。
そして、そういう愛を受けて生きてきた人は、人から例え可哀想と思われるようなことだとしても、その人自身はとても楽しめるし、そのことを幸せだとも感じれるんだなと思った。
女性の扱われ方とかそうゆうことも取り上げているように感じたけど、大きくは生と死が題材。そして愛。ゴッドの人生において愛を知る前と知った後では人生の感じ方が変わったんじゃないかな?そして、ベラは生まれ持った美貌を活かして、無意識に愛の美しさを人に伝える能力を持ってたんだな。
Poor things とはかわいそうていう意味でもあるけど、色んな面において欠落してるっていう風にも使えるみたいで、確かに出てる人たちはどこかしらを欠落してるし、惜しいって感じだったし、可哀想だった。
日本語のタイトルで「もの」をひらがなにして正解だと思う。
自分の船は自分で舵をとれって言ってて臭いセリフだなって思ったけど、まあ確かにそうだよなとも思った。
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