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哀れなるものたちのhamokoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
目も耳もすべてが満たされるアーティスティックムービーだった。

ある科学者の下、胎児の脳を移植された女性の成長の物語。と言ってしまえばそれまでなのだけど、その根底にはフェミニズムだとか女性性の問題提起が流れている。
と言いつつ、もう全然小難しいこと考えずともひとつの物語として完成されている不思議な世界観。

どうしてもベラを自分の下で、自分のものにしたいという男のもとを離れるほどにベラは成長をしていく。そして成長をするほどに、男の性質の悪さが際立っていく。
R18なのでがっつりラブシーンがあるのが少し惜しい。もっと多くの人に見てもらいたい

劇伴がとってもいい。衣装も美術セットも全てが美しい。数年に一度一人でじっと観たくなるような素敵な映画だった。
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