たけちゃんマン

哀れなるものたちのたけちゃんマンのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
18禁の童話。
観ていてピノキオが頭をよぎった。

無垢で美しい女性が冒険を通して自分を見つけていく話。

生き物を知り、性を知り、世界を知り、社会を知り、哲学を知り、貧富を知り、感情を知り、労働を知り、暴力を知り、知を知り、そして自分を見つける。


出てくる風景や乗り物のおもちゃっぽさが好き。
「どのシーンを切り取っても絵画のよう」みたいな感想をよく耳にするが、これこそまさにこの作品。

話が進むにつれ、ベラの話し方が変わるのは誰でもわかると思うけど、感心したのは最初はすっぴんだったのに、途中から化粧をしている点。

マークラファロってハルクのイメージしかないけど、あんな演技が出来るんだね。