Kai

哀れなるものたちのKaiのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

うえってなって、ひいってなるクセ強映画。
でも音楽センスしかり、絶妙だった。

あらゆる規範や支配と対峙しながらも、
自由意志のもと、溢れんばかりの好奇心と向上心で自己を獲得していく主人公が圧倒的だった。

エマストーンに敬服。そしてかわいすぎ。


表現は誇張されていたりえぐみがある一方で、話自体は案外普通だなとも思った。

最初は親や家族という世界が全てで。
段々と自我が芽生えていくにつれ 外の世界に出たくなって親元を離れ、
自分が新たに目にするものや出会う人、何もかもが新鮮で刺激になる。

世界の広さや美しさ、時には己の無力さなんかを知りながら
楽しんだり、悲しんだり、抵抗したり立ち向かったり。
周りの人の影響や助けもあって、気がついたら自分という人間ができている。

そして一周回ってまた家族の元へ。ちゃんと目標や夢もできてたり。


主人公の成長していく様を見て、自分も同じような経験や気持ちに身に覚えがあるなあとか、多少共感する場面もあった。
(女の身からすると、あ〜たしかにこういう男いるよね〜とかも思ったり思わなかったり。)


私は一体何を見せられてるんだろってちょっと挫けそうにもなるけど、素直に面白かった気がする。たぶん。
個人的にはわりかしポジティブな青春映画だと思ってる。

ただし、絶対に一緒に観る人は選んだ方がよい😇
Kai

Kai