たかし

哀れなるものたちのたかしのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

世界観がめちゃくちゃイカれてるのに、当たり前かのように淡々と描かれてるのがまず面白い。鶏犬のおかしな感じに全く触れられないとことか、、、笑

カメラワークとか美術,映像,音楽全てが美しくて、ワンカットずつスクショして保存したくなる!!!

内容は分かりやすいものだけど、理解できていない表現がいくつもありそう。

ただ”自由に生きよう”って訳ではなく、獣的,本能的人間(性,抑圧)や社会格差,既存の違和感ある社会規範など無意識にタブー化されている部分を明確に描き、短絡的なメッセージにしていないとこに説得力がある。

そしてあの終わり方、、、

これまでかなり自由に生きてきて、これから社会で働いていく自分にとって色々考えさせられる作品でした。

フェミニズム的視点には雑に触れたくないが、この作品においてベラが性的搾取をされているとは感じなかった。ただ男が女性を抑圧し利用しようとすることの滑稽さがひしひしと伝わってきた、、

女性の性関心をしっかり描いてる部分がいい点なのではないかと、、、まぁ難しい。

そして風俗のおばちゃんのセリフで

”あらゆる事を経験するの、幸せなことだけじゃなく波乱や恐怖,悲しみを、そしたら世界が見える。世界を知れば世界は私たちのものになる。”

予告編で凄く印象的に残ってたってのもあるけど好きなセリフ。

この言葉の通りに、ベラが色々な経験をしていく。

ただこのおばちゃんのいう”世界は私たちのものになる”というのはポジティブな要素だけではないよな〜と映画を見終わって感じた。

考えれば考えるほど面白くなる、見る価値がありすぎた作品🫡

感想書いてようやく整理できた感、、、

宇多丸さん解説助かったよん!!!
たかし

たかし