yoko

哀れなるものたちのyokoのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヨルゴスランティモス流のグロテスクで醜悪で、そして美しいフェミニズム。
母であり娘である特別な存在として、ゴッドの手によってうまれたベラの特別かつ平凡な、女の人生を描いた作品。

女が男から与えられ、成長し、女は男から求められなくなっていく。
乳幼児期には父から愛を。
少女期には父から束縛を、男から嘘とセックスの冒険を。
青年期にはセックスの対価に金を。
そして夫を得てまた束縛され、そして女の性は求められず死んでいく。
ただ、それは男から受け取るものの話で、自ら学び、学びから進歩した女は地に足をつけていく。
この学びと年齢を重ねる過程で男の好きな白痴な女はいなくなるし、この作品では結局父と同じ職を得ようとしていくのが皮肉で面白かった。
ベラの冒険を彩る音楽が終始不協和音で軽妙なのもいい感じ。

男による女の夢と現実が詰まった映画。
すごく好きだった。
これでエマストーンがアカデミー主演女優賞とらなかったら世の中嘘だらけと思ってしまうくらいすごかった。(他は観てないけど)
ファンタジーな近代ヨーロッパの美しい風景と、かわいすぎる衣装の数々。そしてちんちん&ちんちん、、、最低で最高。
ランティモスさんって絶対まんよりちんが好きだよね。
クレジットのうっすらと性器を想起させる静止画たちよ、、笑笑
yoko

yoko