栞

哀れなるものたちの栞のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
2.0
序盤の理性なく欲望のままに行動する姿は人間というよりも動物に近いように感じていたのだが最後の元旦那の扱われ方が皮肉なものだった。籠の中の乙女でも似たような描写あったような気がして「うわ、ヨルゴス・ランティモスだ」って思った。

ルネ・クレマン『禁じられた遊び』のポーレットが思い浮かんだ。

人間が生まれながらに持つ残虐性と暴力性、他者への憐憫の情を成長過程で上手くコントロールすることを覚えなければ幼少期特有の純粋無垢さと好奇心で悪意なく暴走してしまうからそのために知識教育、他者とのコミュニケーション、経験というのが大事なのかなって観てて思った。
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