文鳥

哀れなるものたちの文鳥のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.9
純粋無垢な子供の頭脳を持った身体は成熟している女性は世界を見つめ直した結果、何を思うのか。性的趣向がど真ん中だったということも含めて最高でした。合法ロリセックスを実現とした本作は自分の今まで悩んでいた苦悩を突破してくれた感動もあり、素晴らしいと思いました。
世界が見たいと年上の男性と駆け落ちをしてから、人生経験がまっさらな主人公は世の不条理さに触れてさまざまな感情に変容していく。自分自身がレベルアップしたらそこにいる男には興味がなくなり、パリの売春宿では熱烈ジャンプもいろんな形があると知っていく。自分と、自分のクルトリスを大事に生きていく。素晴らしい。終盤、元の体の持ち主の旦那に再会した結果、許嫁の結婚式を袖にして戻っていく。そこで体験した酷いモラハラパワハラというより、銃を所持して威嚇していないと権威が保てない系の男が自分の旦那で、そいつは権力の権化みたいなやつで、そこに従えているメイドも怯え切っていて最悪な状況を見て、家出を改めて決意。その後、自分も医者になると脳移植をする。ここで私は老衰した博士の脳みそを伯爵に移植させて世界を少し平和にしてめでたしめでたしにするのかなと思ったのだが、そこまではいかず、犬?の脳みそと取り替えて飼い殺していくエンド。
脚本もキャストも、美術も衣装も全て素晴らしかった。ただ個人的な趣向として惜しいのは、ファンタジーだとは理解しつつも客船の合成がもう少し馴染むとよかったのになと思った。ただ、最高でした。エマストーン、切れてるね。
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