人を選ぶ作品に思われそうだが
そんなことはなく
これぞ映画って思える大人の寓話で素直に面白い
ただしグロい描写も多いので苦手な人は要注意
とにかく全てのカットが完璧に創られたアート作品
現実の世界の話のようでありながら
創造された寓話的な世界として一貫している
切り取られた舞台セットのようでありながら
スクリーンに映らないところまで感じる広大な世界観
絵本の世界に取り込まれたような気分で
鑑賞中はその世界の一部として物語に触れる不思議な感覚
美術、撮影、音楽、演者
その全てが調和した総合芸術
エマ・ストーンの演技が凄まじく
ベラというキャラクターが異常なリアリティで実在化している
マーク・ラファロもウィレム・デフォーも素晴らしく
もう演技を感じさせない独自の世界が構築されている
色々キャラクターの行動や心情を考察することもできる作品ではあるが
多層的に隠喩が入り組んでいる作品なので
言葉で表現すると途端に薄っぺらくなる
本作を鑑賞するにあたっては
ただ観たままを受け取って言語化できないものも含めて楽しむのが良いです
アート作品とはいっても
しっかりエンタメとしても満足度の高い作品
やたら敷居は高そうなものの万人向けな作品
(グロいし、R-18ですが)
全コマ情報量が多いので
映画館の大画面で観ないともったいない
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劇場名 :109シネマズ川崎
上映日 :2024/02/10(土)
上映時間:20:55 ~ 23:25
上映劇場:シアター10
上映作品:哀れなるものたち[字幕]
座席 :E -4