おにく

哀れなるものたちのおにくのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品に対する私の評価はかなり極端です。理解の上読んでください。

確実に名作ではある。確かにそうだと実感するが、あえて書かせてもらうといい意味で気持ち悪いという言葉が1番近いと感じる。
確かに我々は貧しい人を助けるべきである。だがしない。できない。それどころか我々は目を背けてきた。今後も背けるであろう。改正することはできるはずだ。だが自分の豊かさと両立ができないためしない。ただ時が経つのを待つだけである。それはまさに残酷だ。作中でもあった通り、これは子供の考え方かもしれない。だが、真の公平を求めるのなら子供のような考えは必要だ。無理に限りなく近いと思いながら前に進める力が必要。そんな人はどこにもいない。なら受け入れよう。そしてせめて、ここで生まれたことにありがたみを感じつつ、自由に生きていくしかない。
作中ではこれを過激に表現しているように感じる。これほどまで興奮しないやってるシーンは初めてだし、ずっと脇腹を殴られたかのような感覚を感じながら最後まで視聴しました。ほんとに怪作。
性のシーンが多いという意見もあるとは思いますが、彼女の人生中でそれほど大きなことであり、無視して忘れられる内容ではないというのが理由でしょう。
ほんと恐ろしい作品でしたが、しばらくは2度みる勇気はないです。
おにく

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