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哀れなるものたちのSHのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
自由奔放に生きるベラ。
タブーや社会規範を気にせず自分の欲するままに突き進む。
(社会のルール、価値観に従っているほうが楽なのに)
また「父親」代わりとも言える、自分を蘇らせたゴドウィン・バクスターにも従わない。
「父親」に肉体的精神的に傷つけられ縛られていたゴドウィン・バクスターとの対比がくっきり。

船旅やパリで見た世界の「現実」。
貪るように学び、知識を身につけ自分自身で考える彼女、何事にも囚われない彼女の姿を見て、
胸のすく思いで映画館を出た。痛快。
久々に観る映画がこの作品でよかった。

音楽が絶妙、衣装や調度品など美術の見所も多かった。贅沢な時間を過ごした。
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