レナ

哀れなるものたちのレナのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9
ベラが子供の脳のまま大人の世界に迷い込み、自由奔放に体験し学び、成長してゆくさまが見事だった。Emma Stoneがそれぞれの過程を演じ切っていたと思う。
でも私的にはMark Ruffaloに助演哀れ男優賞をあげたい笑 彼の狂いっぷりが半ばコミカルなので前半のストーリー重くなりすぎず、女性を下等生物として可愛がり所有しようとする男性の愚かさを上手く描いていたと思う。これがベラの元旦那?のより深刻な暴力へと橋渡しもしている。

衣装がフリフリで本当にかわいい!音楽もユニークで、ゴシックファンタジーな世界観に引き込まれた。

ただ、女性が軽視される現実に疑問を投げかけるという大筋はいいなと思って見ていたものの、ラストは悪い意味で驚いてしまった。
そういう目で見てしまっただけで、本当のテーマは「人間はしょせん獣」ということなのか。
レナ

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