うずとら

哀れなるものたちのうずとらのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
これぞダークファンタジー的な作品。いやSFかな?
終始独特な世界観。景色、音、ファッションも。なかなか気持ち悪かった笑。ヌルゥっとしたギターの音が頭から離れない…笑
デザイン性の高い画面で、色鮮やかです。ハイセンスなファッション雑誌を観ているようでした。
是非もっと眺めたいと思ってパンフレットを買おうと思ったら、売り切れでした…😿

内容は、すごくとんでもなくて、とても興味深い物語でした。
人間の学習能力の可能性がこの2時間半に凝縮された感じ。見て、聞いて、身をもって経験して人間は出来上がってゆく。人間だからこそ、人生は精神的な成長が重要。実は人間てあんまりまともじゃない、いつまでも完成しないから成長し続けることもできる。なるほど。あのくらい恐怖心が無かったら楽しいだろうなぁ…と思って観てました笑。

エマ・ストーンの恐るべき怪演。
超全力で赤裸々。お見事でした。
人間の“生き物”の部分を描こうとするとどうしてもグロテスクで生々しくなる、むしろそうじゃないと説得力に欠けてしまうのでしょう…。
ちゃんと人になった彼女は美しかったです。

人間て、愚かで面白いくて凄いな、と思える映画でした。

R18のエログロだけどおすすめしたいです。
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