てばさき

哀れなるものたちのてばさきのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

エマ・ワトソンの演技力もさることながら、美術の美しさ、特に広い世界への憧れを示唆するような鮮やかな薔薇色の空に胸を打たれた。

ベラのメンタル少女時代の服はファイブスター物語のファティマに似てる…?そういえばあれも人造人間ですよね。

リスボンの窓辺で歌われるファドに立ち尽くす表情や、ダンスに飛び込んでいく動きは子供そのもの。
身体は大人・頭脳は胎児という何にも縛られない自由さが鮮烈に美しく、しかも知能と心の両方が目覚しい速度で成長してゆく彼女の一生、出来ることなら最後まで見届けてみたい。

「女王陛下のお気に入り」も良かったけど、こちらの方が希望があって全体的に明るい雰囲気。
ただ倫理観は土台からぶっ飛んでいる。
父親の実験台にされたゴッドのエピソードも相当キてますね。
胃液のシャボン玉が見られるのは多分この映画だけ。
笑い所も多くて2時間半が一瞬に感じた。
てばさき

てばさき