Kozu

哀れなるものたちのKozuのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

内容も興味深いけど、映像表現がもっと興味深い。
最初から最後までベラの成長に合わせたような表現。
最初はモノクロ、頭の大きな赤子がヨタヨタ歩いてるかのようなふわふわした動き(故にものすごい船酔い感)。
手術シーンなどもありこれ、映画館で見てたら確実に一旦退席してたレベルで三半規管やられました。
ついでに音楽もそこはかとなく気持ち悪いので、助長してくるし。
外の世界を知ってセピアになり、逃避行で極彩色でコントラスト高いポルトガル(だっけ?)。
この辺りは人間の青春期、フランスで苦悩と気づきの青年期かな
しばらく続いてロンドンに戻り、穏やかな壮年期のような落ち着いた色、動き、差し込む綺麗な光。
からの結婚式からの略奪でまたダークトーンでシャドウ強めな閉塞感ある雰囲気。
なんやかんやあって最後は燦々と陽が降り注ぐ明るい彩度の高い世界。
フォーカスもモノクロのあたりは子供の視点っぽく、人にピントの合った、ピンのショットが多かったような気がする。子どもって一点しか見てないよね。
だんだんと視野が広がり画角も広がり。

脳の移植とか切りはりとかやってることえげつないけど、自分を探す旅に出てる感じは割とストレートな気がする。

画面がぐわんぐわんするのと手術シーンが苦手なので前半かなりグロッキーだったけど、良い映画だと思う!

熱烈ジャンプシーンが多いのは人間の性ってことでしょーかね笑
エマストーンが凄まじかったなー。
衣装や美術もすごくいいけど、それ目当てで見るとかなり痛い目見るね
Kozu

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