おしりハートのねこ

哀れなるものたちのおしりハートのねこのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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フェミニズムなんだろうけど結局主人公は白人女性かー、アジア人女性のこういう映画がそろそろ観たいな…、
劇中フェミニズム的なメッセージ、大抵理解できたけど、「まだそういうこと言ってるんだ……」という気持ちもある。
女性の性欲は自由だし相手も(合意の上で)女性主体で選んでいい。子供をつくるかつくらないかももちろん女性が決めていい。そんなことは私にとって当たり前過ぎて。
いま私達が苦しむ性差別って、「あからさまな男尊女卑ではないけど、さりげなくて巧妙な差別」だと思う。
たとえば女性が化粧してなかったり体毛の処理をしてなくても多くの場合はあからさまになにか言われるわけではない。ただ、なんとなく悪いことをしてるかのような気持ちにさせられる。(メディアによってメイクや脱毛がやって当たり前のものとして表象されたり…「なんで化粧しないの?」と聞かれたり…)
それに対して抗議すると、「考え過ぎ」とか「個人の自由」とか言われる。

今って「女性は強い!自由!自分の意志で何でも選べる!」みたいなフェミニズムメッセージ多すぎない???
実際は、「まだまだ女性は弱い立場に置かれることもあるし、自分では気づいてなくても不自由な部分もあるし、完全に自分の意志で物事を選べてるわけでもない」って状況が厳然としてあるのに、
エンパワメント的なメッセージによってそのことが覆い隠されてるというか。
この映画にもそれを感じた。

すごかったんだろうけど、鑑賞後感想を書こうとしたけど特に思いつかず、代わりにエマ・ストーンのオスカーでの振る舞いを思い出してひたすら嫌な気持ちになった笑

女たらしおじさんが初恋おじさんになってた