おしりハートのねこ

BLUE GIANTのおしりハートのねこのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
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雪祈は18歳にはみえん。笑
あとビラ配りのとき履いてた短パンがカツオくんくらい短い。

初めてのライブのあと、
雪祈の「おれたちのためにあんな顔させて良いわけ?」ってセリフ。
それを聞いた瞬間は雪祈のセリフとしては意外に感じた。でも、そのあとすぐに、なんとなく意味がわかった気がした。
大という圧倒的な才能を見せつけられて自分が天才じゃないことを痛感した雪祈には、初心者なのにステージに立ち醜態を晒した玉田の惨めさが理解できたんだろうな。
雪祈は音楽で「勝つ」ことにこだわってるから、それまでは実力のない玉田に対して厳しい台詞がおおいけど、
実は「勝つことにこだわる」のも、惨めな思いをした玉田に同情心を抱くのも、どちらも雪祈が「天才」じゃないからだよね。

その逆に、大がのびのびとしていて、
「勝つことよりも感動を」という志向なのは、
天才ゆえの余裕があるからこそ。

18歳という若い年齢で本気でやりたいと思えることを見つけて、同じ志を持つ最高の仲間もいること。
地位のある大人にキツイこと言われても嫌な態度を取られてもすぐに反省して行動し続けられること。彼らのそこがすごく羨ましかった。

私だったら雪祈がソーブルーの人に怒られたときと同じくらいのこと怒られたらもう立ち直れないよ……気持ちの切り替え早すぎる。私ならそれまでの自分が恥ずかしくて、もう自分の姿を見られたくなくて、怒られたことがショックでいじけてやめちゃうかも。でもそんなんじゃなくてもいいのかも…なりふり構わず恥を知らないかのように考動するのが大切なときもあるのかも…などと映画とは関係のない自分の人生に思いを馳せたのだった