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哀れなるものたちのanagのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー感があってドキドキしながら鑑賞。
私の2歳の娘と同じように他人に恥ずかしがったり勢いよくタッチしたり謎のダンスしたり、歩き方がトテトテカクカクした感じだったりコミュニケーションはとれるのだけどどこか外れてる。大人の姿で子供の行動をする様子がボタンがかけちがってるように気持ちが悪い。
身体的にも精神的にもグロさを感じる。

弁護士に外の世界に連れてってもらうわ!と思いきやセックス三昧だしレストランはクソだし弁護士は結局ベラの美しさしか見てなくて体目当てだしクソクソ。美しい見た目で中身が少女の都合のいいベラに執着したんだな…キショ。
そんな中クルーズ船で出会った老婦人と青年がいい具合に違う思想を持ちつつ議論ができる友人となったことがベラの転機となる。
最初は赤ん坊の泣き声にイライラして殴りにいくような少女だったのに、いつの間にか見知らぬ赤ん坊達の危機に涙するまでに成長した…
クソ弁護士やクソ元夫の話にも、「自分のことは自分で決める」という当たり前のことをしようとするベラに勇気をもらえる。
元夫まさかのヤギ化に笑ってしまった。

急速に大人の世界を知り流されるままに全てを受け入れたり拒絶したり、自分の意思とはなんなのか。すごい映画だった。
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