建野友保

哀れなるものたちの建野友保のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
埋め込まれた幼児の脳から経験値を積み上げながら見識をみるみる身に纏っていく女性主人公の成長譚が痛快。エマ・ストーンの怪演が光る作品ですが、それにも増して監督のちょっぴり悪趣味も交えたセンスが最高で、画面の世界感にも魅せられました。見世物小屋のごとく、面白い人物が一杯登場したよなー。なかでも印象的だったのは船上で本を与えたご婦人。そして数十秒くらいだったけど、娼婦の館にやってきた四つ足蟹歩きのおじさん。最後に出てきた大屋敷の主はヒトラーを意識したのかな。
それにしても皆さん脱ぐわ脱ぐわ、まぐわうわ、まぐわうわ。楽しかったです。
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