このレビューはネタバレを含みます
女子どもが全てを見て、睨みつけている。
でもこれは実は女不在の物語かなと思ったね。冒頭は雇い主ととりまきがひどい…!の印象も強いかもしれないけど、序盤で暴力を振るっているのはニーノママ、姉、ジャンニママだけ(たぶん)。この物語に出てくる女性って、全部男性の苦しみと性欲の具現化でしかない。だって彼女たち、母性もないんだよ。子どもに対して異様に冷たい。ママたちには少しの母性も感じられないし、ガキがいる姉でさえガキに冷たすぎる(彼女は妊娠しているの?)。
ガキがジャンニに砂をかけるところも伏線になっていたが、
ニーノパパがニーノを叩いたところで一気にホモソの話になる。男が急に暴力を振いはじめる。ママと姉をを締め出しちゃってるところね。
ガキは遊び=ニーノを、
パパは仕事=ニーノを、ジャンニに「譲って」も、ホモソには女が不可欠だから、結局友好は成立しなかったということなんだよな。
すごい凝ってる、オシャレな構成。ガキがうさぎを取るのも、言うまでもなく象徴的だね
今日は映画館で観た。僕以外はみんな女の子2人組だった。