このレビューはネタバレを含みます
【どうせ俺たちゃサグライフ】
アベル・フェラーラの分身で、最近ではスピリチュアルな役ばかり演じているウィレム・デフォー(『4:44 地球最期の日』、『TOMMASO』)ですが氷に覆われた池で小屋を建てて、魚が釣れるまで帰れま10をおっぱじめると日常的に狂気じみていることがよくわかる。
「ベッドタイムの時に俺は優しくなるんだぜ?」
「寒い?そういう時は別の民族になりきるんだ」
と独特な理論を連発し、魚が釣れず数日間何も食えないでいるジョンを励ます。
『フィッシング・ウィズ・ジョン』は時々、ナレーターが「命がけだ」とアピールするのだが、大抵はゆるい映像でかき消されてしまう。しかしながら、本エピソードはガチである。氷点下27度の酷寒なる世界で本当に死にそうになる二人が映し出されている。
最後の「ジョン・ルーリーとウィレム・デフォーは餓死しました」というナレーションがブラックジョーク過ぎて大草原不可避である。