CHEBUNBUN

珈琲時光のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.0
【東京を捉えるメタ的視点】
カイエ・デュ・シネマベストに入っていた侯孝賢の『珈琲時光』を観た。

正直、小津安二郎リスペクトの映画として観ると、手ブレが激しく単に彼の真似をしているようにしか思えない。また、今となってはこの手の日本映画が多いので特段レベルの高い映画には思えない。しかしながら、東京を主人公にしていくカメラワークは目を引くものがある。山手線と京浜東北線が並行して走る。そこにすれ違いのショットを挿入する。何気なく電車の中を撮っていたかと思いきや、録音する男が入ってくる。東京を撮るをメタ的に捉え直す。このシームレスな流れに痺れた。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUN