普通に暮らしていた人が獣人化する奇病が発生した世界。獣人化した母親が隔離先の施設の事故で行方不明になり、父親と暗い森を捜索する少年にもいつしかとある兆候が現れる。自分と異なる隣人を、隣人や自分の変化を、どこまで許容することが出来るか。多様化と、覚悟についての寓話。
はじめパニックホラー風な始まり方だったので結構後の方までいつ惨劇が始まるかハラハラしながら観てたけど、題材こそ奇譚風ではあっても描かれるのは思い合う家族の姿だったし、虐げられる側に付くという勇気の美しさについて。ラストシーンは「しっかり生きて!」と心で叫びたくなるおおかみこども感