原因不明の突然変異により、身体が徐々に動物化していくパンデミックに見舞われた近未来にて。動物化してしまった妻ラナと離れて暮らすフランソワと、息子エミールの日常を描く。
家族愛、の一言に尽きる。観終わってからずっと暖かな余韻に包まれている‥
この世界でもしも自分の大切な人が動物化してしまったら。もしも自分が動物化してしまうとしたら。身体や心の変化に戸惑う描写が丁寧で、不思議な設定なのにすごく感情移入してしまった。
生きていて最も不安なことってきっと、この先どうなるか分からないこと(自分でコントロールできないこと)にぶち当たったときだと思う。そんなとき、どんな風に顔を上げて生きていけばいいのか、希望を見出すことはできるのか。。。
エミールがフィクス🦅と空を飛ぶ練習をするシーンが好き。自分が人間とは違う姿になったとしても、あの景色が見れるのなら‥と思わせられることも、ある意味ひとつの希望なんだろうなあ。