【ほどよく、たっぷりで、それなり】
鰹節は、男性のナニのメタファーだよななんて思った。
前後に擦(こす)られて削られて😁
ただ、この「春画先生」は、”ほどよく”エロティックで、ユーモアが”たっぷり”、そして、”それなりに”倒錯している作品になっているのであって、男性のそんな悲壮感を表したのではなく、ついつい普段からエロいことが頭をよぎるような人にも、大丈夫!だとか、頑張れ!と励ましているようにも思える。
こうしたエロティシズムのようなものがテーマになると、映画の評価は低めに出がちだと思うけれども、映画の中で春画先生が弓子に言っいた通り、明治時代の前近代的な、近視眼的な性教育のせいじゃないか……と残念に思ったりする。
僕が、春画の画集を初めて見たのは、インド旅行で泊まった、とある高級ホテルのスーヴェニア・ショップだった。
なんでこんなところに?と思ったが、手にとって開いた時に受けた印象は、弓子が受けたような感覚だったかもしれない。
昔、「タモリ倶楽部」で春画の特集をやった時に、あいみょんが愛好家としてゲストで出演して、色々話していたことがあった。
その後、あいみょんは、ラブホ特集にも呼び出されて、春画の特集に出たことで、これにも呼ばれたんだと思うけれども、そんな愛好家ってほどのことではないと笑って言っていたのを思い出す。彼女は本当に愛されキャラだ。
日本人はその特有な美意識で、もう1000年近く前から、様々な「動き」をデッサンして残してきた。
鳥獣戯画の甲巻がまさにそうだ。
その後の北斎漫画も、相撲の決まり手も、春画も、四十八手もそうだと思う。
そして、あれこれ幕府から厳しく取り締られると、魚など海の生き物に置き換えたりして、春画を密かに楽しんで来たのだ。
春画は公に楽しむものじゃないと思うが、イマジネーションが刺激されるのはとても大切なことだ。
身体が硬くなる前に、柔軟な体勢も試してみたら良いし、7日間は如何なものかと思うが、2、3日だったら大好きな大切な人とずっと過ごしたら良いと思う。
少子化対策にもなるし、明治維新からパターナリズムのバカが忘れてしまった日本古来の美意識を思い返すことにもなる”かもしれない”のだ😛
北香那さんも安達祐実さんも可愛い。
柄本佑さんのエッチシーンは映画で何度もお目にかかってる気がするのは僕だけじゃないと思う。
内野聖陽さんはムチで打たれてお疲れさん。
あの春画先生の上に弓子が跨ったシーンは、春画にしたら、究極の一瞬だったかもしれない。
ところで、浮世絵で”エロスを感じる”美人画については、ぼくは喜多川歌麿と鈴木春信がトップ2だと思います。
葛飾北斎の娘・応為の美人画も素晴らしいけど、エロスって点で除外しました。
ちなみに、舞台挨拶のある上映回を観たのだけれども、終映後、あのスパニッシュギターの音をずっと口ずさんでるオッサンがいた。人混みで少しづつしか移動できない中、劇場の中からエスカレーターまでずっと。