ロサンゼルスで育ったメキシコ系アメリカ人リチャード・モンタニェス(ジェシー・ガルシア)は不法労働を重ねたのち、スナック菓子工場の清掃員の仕事に就く。しかし、不況によって仲間が解雇されていき、何とか状況を変えようと、周りの南米系移民が好む激辛味をスナックに取り入れて活路を見出そうとする。
激辛で爽快!
ホントにヤバいギャングの世界から、信念と家族の支えでビジネス業界を駆け上がった男の物語だ。
これが監督デビューとなった、女優エヴァ・ロンゴリアはなかなか期待できるかも。
今では当たり前の激辛スナックの生立ちを見られるビジネス映画として面白いし、自分たちの頭を超えて用務員がCEOにアプローチしたことに “モンタニェスって誰だ!” と嫉妬し怒る幹部たちの顔と大混乱に大笑いさせられる。
そして、かなり脚色されたフィクションの中に、さらにコミカルな妄想というか夢想映像を入れたところも含め、コメディとして十分楽しめた。
リチャードのアイデアと行動力、そして裏社会に戻らなかった良識も素晴らしいけど、なんといっても妻のジュディだ。彼女なしにはこの奇蹟はなかっただろう。
リチャードが観客に “君も生き抜きたきゃジュディを探せ” って語るセリフがヒット!!
演じたアニー・ゴンザレスが、最初の魔女のようなメイクから終盤にとても可愛く変身していくのも上手かった。
ちなみにリチャードのことを最初に認めたクラレンスを演じたのは、ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」や「ヒート」のデニス・ヘイスバート。いい味出してた。