19世紀、ボンベイのヴィシュヌ派僧侶JJ(ジャイディープ・アフラーワト)は若い女性に性的奉仕を強要し、社会変革者カルサン(ジュナイド・カーン)の婚約者も身を差し出してしまう。怒ったカルサンは婚約を破棄し、新聞でJJを糾弾するが、逆に名誉棄損で告訴されてしまう。
小綺麗で高潔なラミ・マレックと、気色悪いオーランド・ブルームの戦い。笑
インドで宗教を扱った作品にしては、テーマの重さを中和するような笑いが少なく、かなり社会派な印象だ。そして、けっこう単調でドライ。驚くような展開はなく、善悪が明快すぎてやや物足りなさはあった。
それにしても、権力と欲を持つ宗教家の暴走って常に歯止めが効かない。自分は何でも許されると勘違いする人間の所業には怒りしかない。
現代でも、こいう人たちによって宗教と金、宗教と欲が、ほぼセットに見えてしまうから悲しい。きっと真摯な宗教家もいるだろうに。
中盤から唐突に現れるビラージ役のシャールヴァリーが活発で印象良かった。
“イエス?それともイエス?” が可愛い。彼女のこれからに期待だ。