抹茶マラカス

プロジェクト・サイレンスの抹茶マラカスのネタバレレビュー・内容・結末

プロジェクト・サイレンス(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

韓国映画で橋が出てくるとロクなことにならない気がするが、それにしたって今回は本当に悲惨。
とにかく最初は後半に出てくるいろんなものを見せるためにガンガン種を蒔き、主人公的なポジションになる役人にも国民よりも大統領選挙を優先させて悪いやつに見せる。
パスポートが失効して試合に行けなかったプロゴルファー、妻が認知症の老夫婦、主人公を追ってくるスタンドの店員、そして移送中の犬。『新感染 ファイナル・エクスプレス』になるんじゃないかと思わせる多重追突事故からの橋の上を閉鎖空間にして見せる手腕と、あれだけの量の車をぶっ壊す気概は大変に気に入ったが、新感染を期待するとプロゴルファーがクラブで殴るのは最初だけで、あとはなんか遠方射撃に1回使う。トンチみたいな使い方だった。
事故が起こる理由が危険運転を生配信して稼ぐバカだったり、基本的に善人がいない中で車のアクション、犬に襲われるやられ方、空港へのバス、レッカーなどだいたいフリに思えて期待することはやってくれるので満足はする。
冒頭から示されるように訓練された犬に襲われるアニマルパニック映画なのだが、何故か犬のことは頑なに隠している。