Masato

アポカリプトのMasatoのレビュー・感想・評価

アポカリプト(2006年製作の映画)
3.9
昔は"元警官"だったメルギブソンが監督した映画。
今は、アル中のひげもじゃな爺さんになってしまいましたが…

前半40分程はマヤ族の民族文化の紹介みたいな感じで、生活を写していきます。
それから、マヤ帝国に襲われて…後半は前半の歴史映像のような感じから打って変わって娯楽性バッチシな逃走アクションになっていきます。
マヤ文明のことまだ高校程度しか知らないので、楽しくかつ深く知れてよかった。

全編通して社会のヒエラルキーが見えてくるようになっている。
民族社会→文明社会→…とストーリーが進むと同時に、社会の歴史が進んでいるように見える。
主人公が逃げるシーンでは、民族社会が強大な文明社会から逃げても逃げきれない。逃げ切れたとしてもまた強大な社会に飲み込まれる…という時代の流れに飲まれるしかない取り残された悲惨さがあります。

ラストオブモヒカンでは、インディアンが衰退している姿を描いていたが、アポカリプトでは同族でも民族文化が衰退している様を描いていた。
ラストはある意味悲しかった。

本当に史実とかどうかは分からないけど、一般人から見てもリアルすぎるくらいに凝ってて、グロいのは慣れてるから良いけど、雰囲気が硬かった。後半の切り替わりの時はちょっと戸惑った。
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