Masatoさんの映画レビュー・感想・評価

Masato

Masato

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

4.0


さすがマーティン・ブレスト監督。アクションコメディの金字塔。エディ・マーフィがとにかく魅力的なのは勿論だが、それを引き立たせる物語と脇役たちも素晴らしい。大ヒットしたのも納得。

ルールは破るために
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

3.9


前作から良くなったところもあれば悪くなったところもあり。全体的には良かった。樋口真嗣監督と聞いてシン・ウルトラマンのような欠点が出てくると思いきや、そんなことはなかった。

152分の見応えある長尺
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

4.2


前作よりも圧倒的に面白かった。前作でジュブナイルを描ききったおかげでミステリー要素がたくさん増えており、かつ前作のように小気味よく話が進んでいくので面白い。テーマも前作と同じくフェミニズムであるが、
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6888郵便大隊(2024年製作の映画)

4.1


第二次世界大戦、アフリカ系アメリカ人女性のみで構成された部隊を描いた伝記ドラマ。実話に基づく。

素晴らしかった。女性ですら軽視されていた時に有色人種の女性がここまで活躍していたとは。構造的な問題に
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9


原作は知らないが、漫画と実写のバランスが非常に上手い線引きで作られているよくできた映画だと感じた。物語はそこそこに、アクションとフザケた昭和ノリのコメディが面白かった。日本のサブカルや時事の使い方も
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.1


続編に向けて予習。「天国と地獄」を彷彿とさせるサスペンス要素を兼ね備えたパニック映画。今見てもリメイク作る必要ないんじゃないかってくらいに色褪せてない面白さ。

152分という長尺に詰め込まれたスリ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5


シャーロック・ホームズの妹が主人公の映画。YA小説が原作なだけにティーンのジュブナイルとして作られていた。物語とミリボビの相性が抜群でやんちゃな16歳のエノーラが魅力的だった。

物語はやや散漫とし
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ストロー: 絶望の淵で(2025年製作の映画)

3.7


貧困のシングルマザーがとことん絶望の淵に落とされる不条理劇。現代版ジョンQ。都合の良い安直な展開が目立つし、シリアスなのにコメディのような展開なのが狙っているのか分からないが、ともあれ面白かった。名
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KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ(2025年製作の映画)

4.1


世界でバズってるネトフリ映画。まさか批評的に最強だったディズニーの牙城をソニー・ピクチャーズアニメーションが崩しにくるとは⋯とにかく作る映画すべて良作で本作もその勢いの中の一作。

動く漫画のような
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

3.6


オリジナル版は監督がアレなので見る気ないし、チョン・ウヒとイム・シワン出てるので韓国版を鑑賞。

ハッキングされたら起こり得るような展開だらけなので予定調和ではあるものの、一癖ある犯人とのサスペンス
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レベル・リッジ(2024年製作の映画)

4.1


現代版ランボー。腐敗した警察が居座る町で元海軍兵が闘う。

リアリティラインの高いナーメテーター映画。エンタメとしては悪い奴らが片っ端から穴だらけになっていくのが爽快だが、あくまでもCQCで悪を制圧
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オールド・ガード 2(2025年製作の映画)

3.1


これは世評の悪さも納得の続編。3作目の製作すらも決まってないのに二部作の前編かのような作りで物語が中途半端。アクションも少ないし、前編すぎて何も進展していないドラマも今作の時点でも既に前作ほど凝って
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コンパニオン(2025年製作の映画)

4.1


好物の小粒なエンタメ映画。ソフィータッチャーとジャック・クエイドのコンビ目的だったが、本国での評価通りの面白い映画だった。前情報なしが一番。

「アンドロイドの暴走、隷属からの解放」という王道のSF
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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.4


まさにMTV世代の映画が現代に蘇ったかのような映画。本作のために書き下ろされた人気アーティストの楽曲が爆音で鳴り響くとともに、最先端の技術を用いて最大級の迫力で描かれたレースシーンが連続して繰り広げ
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28年後...(2025年製作の映画)

4.0


Memento Amoris

28シリーズ最新作。3部作(予定)の1作目。二作目Bone Templeは来年公開。再びダニー・ボイルが監督することで、尖った演出とUKロックが鳴り響く28日後の雰囲
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REBEL MOON — パート1: ディレクターズカット(2024年製作の映画)

3.8


ザック・スナイダー渾身の二部作の血みどろディレクターズ・カット版。最初にリリースされたのをPG13版と捉えるべきで、こちらが通常版と考えるべき。

大人の事情で誕生したジャスティスリーグのスナイダー
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罪人たち(2025年製作の映画)

4.5


ライアン・クーグラー監督最新作。本国では既存IP作品が多い近年のなかで、十年ぶりにオリジナル作品で最高のオープニング興収を記録した映画であり、アカデミー賞の有力作であるが、日本では何故か緊急公開と称
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クロス・ミッション(2024年製作の映画)

3.7


ファン・ジョンミン目当てで鑑賞。Mr.&Mrs.スミス的なベタなアクション・コメディだが、ファン・ジョンミンとヨム・ジョンアの二人の演技が最高に良い。

コミカルな夫婦の関係と本筋の物語が良い感じに
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28週後...(2007年製作の映画)

4.0


28年後に向けて予習

大半はダニー・ボイルだからと前作好きでしょうが、私は今作のほうが断然好き。疾走感たっぷりで無駄がなく、次々と物語が展開していく。容赦なく人が死んでいくのも良い。きつめの理不尽
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武道実務官(2024年製作の映画)

3.7


重犯罪者を保護観察する人の護衛につく武道実務官が主人公の映画。ミッドナイトランナーのキム・ジュファン監督なだけに、コミカルな作風でありつつもシリアスな社会性を併せ持ったアクション映画となっていた。未
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バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.7


キャメロン・ディアス、実に10年ぶりの出演作品。家庭に専念していたけど一時的に現役復帰するという、まさに彼女のためにあて書きしたような脚本の映画。

似たような映画でマーク・ウォールバーグの「ファミ
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エレクトリック・ステイト(2025年製作の映画)

3.4


ルッソ兄弟の新作で推定予算320Mドルとネトフリ肝いりの作品であるが、なんとも微妙な作品に。ゲーム的でレトロなデザインや世界観、ビッグバジェットの映像は良いものの、物語が至極微妙。

とにかく物語が
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

4.1


ちょこちょこ話題になっていた映画。フライト・ゲームを監督したジャウムコレットセラだけにめちゃ面白かった。この人のスリラーは面白い。この手の映画は分かりやすく楽しくて好き。

スピードやフォーン・ブー
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.7


アルビ&ファラー監督は実に優秀なエンタメ映画監督だと感じた。ストーリーや悪役は添え物でしかないが、キャラの立たせ方やテンポの良さ、コメディとアクションの配分の良さとバランスが良い

ウィル・スミスと
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.7


大好きなジャーナリズムについての映画だった。世界で蔓延る巨大企業による公害、それを暴いていった司法資格もない弁護士事務所の下働きの女性の実話の物語。

公害のことはそこまで深くは描かずに、エリン・ブ
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ハボック(2025年製作の映画)

4.2


ギャレス・エヴァンス待望の新作映画。前作は村ホラーだったので監督の味が封印されていたが、今回はほぼ全員悪人のノワールになっていて、超絶アクションも復活。やっぱり監督のアクションは最高。

監督らしく
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.1


昨年のシンデレラストーリーを成し遂げたインディー映画。低予算ながら見応え抜群の殺陣とコメディとドラマで面白かった。

コンセプト自体は昔の人が現代にタイムスリップするというテルマエ・ロマエなどでもあ
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マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜(2025年製作の映画)

4.3


こういう不純物ゼロの映画みると見てるだけで泣けてきちゃうね。

始めるに遅すぎることなんてない。そしていつになっても人生は輝きつづけられる。色んな人の優しい想いがひとつのレストランに積み重なり、みん
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

3.6


最強会計士アクションの続編。前作は小説原作っぽい感じのミステリーなストーリーテリングだったのに対して、本作はバディ要素や家族愛に偏重させたコメディ増しの内容になっていて、トーンチェンジ。

会計士と
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28日後...(2002年製作の映画)

3.4


名作ホラー映画。28年後…やるので予習。

意外とありきたりなゾンビ映画。もしかしたら後世の同ジャンル映画の教科書になってしまったからかもしれないけど。

荒廃したロンドンの姿が良い。デジタルビデオ
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国宝(2025年製作の映画)

4.3


李相日監督最新作。ストーリーは思っていたよりも普通だったが、相変わらずワンシーンワンシーンに余念がない。まさに"二枚目"な俳優を起用してもアイドル的なオーラを打ち消していく。作り手の良い物を作るとい
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.6


ガイ・リッチーの代表作、ジェントルメンが原点回帰と言われていた通り、群像劇で独特なユーモアたっぷりに犯罪者を描いていた。

若手なりに彼の作家性が炸裂しており、MVかっていうほどに毎ショット尖った演
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リロ&スティッチ(2025年製作の映画)

3.8


子どもの頃に、ディズニー・チャンネルでなんの気無しに見ていたリロ・アンド・スティッチ。当時の記憶も感情も曖昧だが、きっとこれが楽しかったんだろうなというのが理解できた。

良くも悪くも軽快なコメディ
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.4


ミッションインポッシブル、一応の完結作。前作との二部作で作られたが、俳優組合のストと重なり製作遅延が起きて副題も変更したが、後編なので前作は必須。

シリーズ最高傑作の完結作とはいかないものの、正
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サブスタンス(2024年製作の映画)

4.3


カンヌで騒然となったボディホラー。これまでにカンヌで暴れたクローネンバーグやデュクルノーなどのホラー映画に負けない衝撃度で、息をするのも忘れるようなエゲツナイ展開でさすがフランス人監督と思わせた。
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異端者の家(2024年製作の映画)

4.1


英国紳士のヒュー・グラントが終始マンスプレイニングしてきて追い詰めてくるホラー映画。監督らしいお化け屋敷的なギミックを用いながらも、あくまでそれはプロットの導線までに留めておき、主体となるのは緊張と
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