Masatoさんの映画レビュー・感想・評価

Masato

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ヤング・ウーマン・アンド・シー(2024年製作の映画)

4.1


女性で初めてドーバー海峡を遠泳で横断したトルーディ・イーダリーのその歴史的快挙までの道のりを描いた伝記映画。

2024年アカデミー賞で注目されたナイアドを彷彿とさせる遠泳がテーマの実話ベースの映画
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コピーキャット(1995年製作の映画)

3.1


有名な連続殺人鬼を模倣する犯人を犯罪心理学者と敏腕刑事が追うサイコサスペンス。

羊たちの沈黙的な映画だが、あの超名作とは雲泥の差。二人の女性のドラマがサイコサスペンスのメインプロットに上手く絡んで
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.8


デッドプール待望の3作目!R指定で堂々のMCU参戦!前作以上に金がかかってるうえに、さらにアホ映画になっていてやりたい放題の物語に。前作まではアホでも作りにスマートさがあったんだけど、今回はもっと知
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ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

4.3


ゆりかごを揺らす手は…

ジャケットのインパクトってすごく大事ですよね。ひと目でこの映画が与えてくれる感情を表現している。まさに自分にはドンピシャな映画だった。

戦慄のサイコロジカルスリラー映画。
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異人たち(2023年製作の映画)

3.4


ガワは幻想的で美しいが、じっくり考えてみると病的で悲しいけど怖い。これがもし"現実"の話だとするならばもっと怖い。

ずっと気持ちを誰かに共有できなかった人間の行き着いた先。自分の思いつく限りの大切
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.2


トランスジェンダーのパティハリソン、The BearのAyo Edebiriやモリー・ゴードンが出ていたため気になって鑑賞。設定自体には興味がなかったため、鑑賞中はやや醒め気味ではあったものの、最後
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

3.8


キングダムシリーズ4作目にして最終章と銘打たれた最終?作。

もはや信を置き去りにして王騎将軍が主人公の物語。劣勢に次ぐ劣勢の戦況でゲンナリムードが漂う最中に、最強と最強のぶつかり合いが始まるという
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.4


試写会にて

大ヒットしたピクサー映画の続編にしてマリオに並ぶハイスピードで今年初の10億ドル映画となった本作。ピート・ドクターの経験談を基にした1作目の続編を新人監督らが務めるとなって不安だったも
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バケーション・フレンズ2(2023年製作の映画)

3.3


真面目なカップルとヤバメなカップルがサマーバケーションに大騒動に巻き込まれるアホコメディ2作目。前作から友達となった二組に加わる胡散臭いブシェミ…コイツが大トラブルを招いていく。

そこまで期待はし
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プレデター(1987年製作の映画)

4.1


だいぶ前に見て記憶がなかったので再び鑑賞。言わずもがなのプレデター1作目。

流石の名作といったところ。80年代の大味なアクション映画ではありながら、ゲリラ戦に苦戦し敗戦となったベトナム戦争を彷彿と
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.0


クワイエット・プレイスの1日目を描いた前日譚。

本作品を含む3作品すべて評判が良いというホラー映画シリーズとしては稀有な作品。エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーの結婚パートナー同士で作り上
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.4


M・ナイト・シャマランの子、イシャナナイトシャマランがサーヴァントの脚本監督、オールドの第二班監督を経て初の長編監督デビュー。

作風は父親譲りで謎だらけの前情報にサプライズを期待してしまう雰囲気を
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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

3.7


イマジナリーフレンドを扱ったファミリー映画。

アメリカとかだとわりとメジャーな概念のイマジナリーフレンド、子どもの頃に空想上の友達を作ることはあちらではごく普通らしい。パラノーマル・アクティビティ
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.4


死ぬほど名前を聞く映画。SNLの人気コーナーの映画化とのこと。お笑い芸人が作ったコメディ映画というのが適当な長尺のコント劇。ドリフみたい。

ストーリー性はあってないようなもので、コントを繋げてみま
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.6


インシディアス 5作目。第二章から9年後のランバート一家を描いた完結作。

我らが愛すべき主演パトリック・ウィルソンが監督とエンディング・テーマも兼任してるのでつい愛おしい目で見てしまうのは致し方な
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オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.4


息子との絆を取り戻せ!アームレスリング大会に挑むトラック野郎を描いたスポ根ムービー。

紛れもないスタローン映画。80年代音楽とリンカーンホークといういかにもアメリカンな名前、そして親子の絆。アーム
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グレイテスト・ヒッツ(2024年製作の映画)

3.1


その曲を聴くと、初めてその曲を亡き恋人と聴いたその時にタイムスリップしてしまうロマンス。B&Wのヘッドホン買いたくなるロマンス。

音楽は初めて聴いたその時の記憶や感情が蘇ってくるという誰しもが体験
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.4


英文学大好きおじさんのケネス・ブラナーによるエルキュール・ポアロシリーズ3作目

今作はホラー要素を取り入れたミステリーとなっており、これまでの作品よりかは内容的に面白いものの、映像やキャラは前作ま
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.3


言わずと知れたギャング映画の金字塔。

エポックメイキングなので今となっては王道ではありながら170分という長さを全く感じさせない映画。それは軽快なセリフ運びとデ・パルマらしい古臭さを感じさせない
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.7


インシディアス 4作目。3と1の間を描く。1に並んでバランスが良かったように感じた。物語もホラー演出もコミカルさも全体的に良くて楽しかった。ホラー演出が個人的には好きなやつ多くて面白かった。

また
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.2


鬱映画特集

鬱ランク C-

ホロコーストを生き延びたソフィーの背負った罪が詳らかにされていくロマンス叙事詩。

見放題が終わりそうなので見たが、偶然にも関心領域でも描かれたアウシュヴィッツ強制収
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インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.7


インシディアス3作目。実は1作目と並ぶシリーズ最高評価の本作。序章というからかなり昔の話なのかなと思ったらこれまでのランバート夫妻の数年前の話だった。でも序章というタイトルに偽りはなく、エリーズとオ
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8


タイカ・ワイティティ監督作。本国では評判が芳しくなかったが、十分に素晴らしい映画だった。プロットは王道ではあるものの、あらゆるところにスポ根の固定概念を破る要素があり、それがヒューマンドラマにも活き
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エスケープ・ルーム2:決勝戦 エクステンデッド・エディション(2021年製作の映画)

3.4


エスケープ・ルームの続編。エクステンデッドカットを鑑賞。

最初に前作のおさらいをしっかりするので、前作見てない人でも見れる反面、前作をちゃんと見ておきたい人は先に見ておくべき。

やることは変わら
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関心領域(2023年製作の映画)

4.3


アウシュビッツ収容所におけるホロコーストをささやかな音のみで語りながら収容所の隣で住む家族を淡々と描くという他にはない手法で話題を呼んだ映画。映画だからこそ作ることができた物語であり、その唯一無二さ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2


聖地 立川シネマシティ a studioにて2回目鑑賞。(2024.06.12)

本シリーズは全体を通して神話的である。それも伝聞された神話であることを作品内で明示しているという解説を読んで納得。
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.7


ダ・ヴィンチ・コードの続編。

前作より格段に面白くなっている。原作に忠実だった前作に比べて本作は脚色が多いとのことで、エンタメ色が増して映像的にもストーリー的にも映画的で面白かったので正解だった。
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.7


ホラー演出は退化、ストーリーは進化な続編。ホラー演出は前作より怖くなく、劇伴のタイミングが早くて恐怖感が減衰している。これは前作で幽霊がどんな存在か判明しているため余計な煽りをできるだけ省いた結果だ
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非常に残念なオトコ(2023年製作の映画)

3.6


いままでは全くと言っていいほど語られてこなかったアジア系アメリカ人が主人公の物語が増えてきていて嬉しい。ハリウッドの金正恩ことランドールパクが監督をしたコメディドラマ。

主人公の日系アメリカ人のベ
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.3


こんなに宗教要素濃いのが日本でヒットしたというのがよくわからなくて、相変わらず謎のヒットをとばす日本の映画興行だなと感じた。

ミステリー小説的な雰囲気があるが、実は地味なトレジャーハンター映画の本
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.3


デヴィッド・ボウイの息子のダンカン・ジョーンズの監督デビュー作の低予算SF映画。

どの媒体でも評価高めだが、Not for meな映画。後に作るオールタイムベスト級映画のミッションエイトミニッツの
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5


心を失くした社会で

吉田恵輔監督最新作。空白と同じくスターサンズ製作で終始心苦しい展開が続くが、同時に希望の光を照らして終わる残酷ながら優しい映画になっていた。日本映画界でも随一の演出力と卓越した
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.8


ジェームズ・ワンによる代表的なシリーズの1作目。リー・ワネル脚本、ジェイソン・ブラムとオーレン・ペリ製作ということもあってか完成度は高い。実話がベースの死霊館などよりかはフィクションの自由度を使って
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ソルト(2010年製作の映画)

3.6


子供の頃に見て印象に残っている本作。溢れ出る90-00年代映画感。立て続けに連続するアクションの量感と配分の良さ、ドラマの挿入の仕方が映画を弛ませない。大味薄味を自覚して余計なことはせずにエンタメに
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.5


最初から最後までずっと汗びっしょりのスリラー。見終わったあとはフィリップス船長のように呆然としちゃうくらいに疲れる。実話ではあるものの、ワンシチュエーションにならずいくつかのスリラー要素が詰め込まれ
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.5


ロバート・ロドリゲス監督の出世作。ギターケースを武器にするアクション映画でお馴染みの作品。

出来の良いB級映画を目指し続けるタランティーノとロバート・ロドリゲス。復讐を誓う渋めのウエスタンな物語だ
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