Rei

ビートルジュース ビートルジュースのReiのレビュー・感想・評価

3.7
バートン節炸裂。
これぞティム・バートンという作品がスクリーンに帰ってきた。

ストーリーは前作ビートルジュースと同様のドタバタ劇。
奇を衒ったストーリーという訳ではなく、世界の危機を救う訳でもない。
(ディーツ家にとっては世界の危機と同じくらいのピンチだけど)
魅力的なキャラクターが多い割に、キャラクターのバックボーンが深堀りされる訳でもない。

それでも。
バートンの独特のあの世界観。
グロテスクだけど何故か可愛く見える造形と演出。
マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラたち前作から続投のキャスト陣。

もうこれだけでスクリーンで観る価値があった。
大好きだった、あのティム・バートンが帰ってきたと思った。
(前作をリアルタイムで観た訳でもないのに、キャサリン・オハラ演じるデリアがちっとも変わってなかったりして、何だかグッときてしまった)


今回から新たに登場するビートルジュースの元妻、モニカ・ベルッチ演じるドロレスの造形などいかにもバートンらしくて魅力に溢れている。
同じく新キャラクターの、ウィレム・デフォー演じる霊界警察(正確には俳優)のウルフ・ジャクソンもキャラが立っていて素晴らしい。
(それ故に、二人の活躍をもっと見たかった。)


前作に思い入れのある方、ビートルジュース、バットマンシリーズ、チャーリーとチョコレート工場、アリス・イン・ワンダーランドなど、あの頃のバートン作品が好きという方は必見。
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