面白かった。
程よく怖くなくて、終わりは救われる気持ちにもなれて、怖がりの私にも丁度良い。
何となく、見せ場は犯人とその手口を明らかにする場面ではなく、その後のように感じる。
見終わった時の、気持ちが救われるような感覚が、本作の大きな魅力なのかもしれない。
明らかにするところはするが、しないところはしない、全てを理屈で説明しようとはせず、説明できないところはそのままに。このバランスが面白かった。余韻にも繋がったと思う。
理屈だけを考えると、人の心情にはあまり重点を置かずに見てしまうが、ちゃんと心情も大切にしてるし、掬えるものは掬い取ろうとするんだなと受け取れた。