あつぼう

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のあつぼうのレビュー・感想・評価

3.4
ケネス・ブラナーが名探偵ポアロを演じるシリーズも3作目となりました。
アガサ・クリスティの原作を読み漁ってたんで、こうやって再び映像化され注目されるのは嬉しいところ。ただケネス・ブラナーのポアロには未だに慣れない。
今作はタイトルからもわかるように、ミステリー要素にオカルトな展開がある異色作ですが、ホラー映画が苦手な方でも、それほど肩に力を入れずに鑑賞できるのでご安心を。
亡霊の存在を真っ向から否定するポアロと、それを嘲笑うかのような怪奇現象の数々。そして殺人…。ポアロの灰色の脳細胞が事件を解き明かすのか。
こういうミステリー映画の最大の見せ場って、探偵が謎を解き犯人を追いつめるところやと思うけど、この映画の場合、そこに至るまでのポアロの言動がちょっと鼻につくので、イマイチスッキリしなかった。原作ではポアロの言動にイラつく事がなかったんで演出の問題かな。
まだこのシリーズが続くようであるのなら、名作「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」を映像化してほしい。
そして最後は「カーテン」で終わってくれたらファンとしては嬉しいかぎりです。
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