あつぼう

アーサーとミニモイの不思議な国のあつぼうのレビュー・感想・評価

3.0
リュック・ベッソンが自ら著わした原作を映像化したファンタジー映画。
この原作の1作目【アーサーとミニモイたち】だけ読んだ事があるのですが、よくこの世界を映像化出来たなって感心しました。
読みながら頭に描いていた世界と映画の世界が同じような感じやったのが嬉しかったです。
フランスでは記録的大ヒットで成功を収めたけど、ハリウッドでは大コケしたんですよね。
とにかく映像化する事によって、内容が子供向けやったって事も思い出してしまいました。全体的に子供向けって内容なんで大人が観ると少し物足りない部分があります。ミニモイたちも容姿もなんか糸で操られてるような人形みたいやし、戦いのシーンではオモチャが戦ってるように思えました。リュック・ベッソンが描きたいミニモイがこの容姿やから仕方がないとしても、なんだかなぁ。

原作では感じなかったんですが、映画版ではミニモイの世界に行くまでが凄く長く感じます。この映画って最初の掴みが失敗してしまってるので、映画の世界に入っていくのに苦労しました。色々な事が唐突に起こるのでもう少し丁重に説明があっても良かったのでは・・・。
アーサー王の伝説がこの小説のベースにあるんやろうけど、あの剣を抜くシーンもこの伝説を知っててこそ「なるほど」って思えるシーンです。知らない人には「あっ剣が抜けた」って程度のシーンになってしまいますね。全てにおいてバックグラウンドの描き方が雑すぎます。
興行収入では制作費の4分の1しか回収出来てないみたいやから大赤字の映画になってしまったんですね。
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