コラボ

BAD LANDS バッド・ランズのコラボのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
4.1
『ヘルドッグズ』監督の最新作。安藤さくらが出ている映画をよく観ているのだが、今回は特殊詐欺グループの「三塁コーチ」をしている。大阪の西成を舞台にしていて、独特の空気感、裏社会のアクの強いキャラクターたちがひしめいている。印象に残ったのは賭博を仕切る謎めいた存在の林田。違法賭博を仕切りながらヘーゲルの『精神現象学』を読みふける異様な存在感。敵、味方、性別さえもふくめて謎が多く不気味。演じているサリngROCKのデビュー作とは驚き。もうひとつネリを追い回す東京の不動産グループの社長胡屋(ゴヤ)も怖い。BGMにバッハの無伴奏ヴァイオリンを使っているのも意外にはまっている。快作。