このレビューはネタバレを含みます
20年ぶりくらいに鑑賞。
詳細は全く覚えていなかったが、ところどころ覚えているシーンもあった。蛇のカーが催眠をかけるシーンはよほど幼少時のトラウマになっていたのか、はっきりと記憶に残っていて自分でも笑ってしまった。
1967年の作品ということで、脚本にはかなり粗も感じられるのだが、それでもノリの良い音楽もあり楽しめる作品だった。
まずこの時代のセル画アニメで、今にもアニメから出てきそうなほどリアルに、動物たちの動き方を表現していることに脱帽。それでいてアニメ的なデフォルメやコミカルな描写も素晴らしい。流石は天下のディズニー。
また、主要キャラクターも魅力的だ。
過保護で面倒見の良いバギーラと、陽気だが情に深くて勇敢なバルーの凸凹コンビが最高に好き。
シア・カーンも悪役でありながらどこか憎めない…実際、人間って野生動物から忌み嫌われて当然のことをたくさんやってきたしね…
ただ、そんな面倒見の良い友人たちとなんの感動も無くアッサリとお別れし、人間の女の子にホイホイついていってしまうモーグリにはそんな終わり方で良いの?と思ってしまった(笑)
でも、バルーも一瞬驚いたけどすぐ持ち直して踊りだすのはアメリカンな軽いノリを感じられて良かった。たまにはコテコテの感動ものじゃなく、こんなアッサリした別れも良いかもしれない。
個人的にそれ以上に残念だったのが、冒頭で登場した育て親のオオカミたちの出番があまりに少なかったこと。あんなに重要そうなポジションなのに扱い酷すぎる(泣)