内臓マン

絞殺魔の内臓マンのネタバレレビュー・内容・結末

絞殺魔(1968年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

初心者二百四十五作品目!!!

【概要】
レンタルビデオで視聴。

【感想】
久しぶりにすごいもん見たな…!
正真正銘ラストに向かって面白くなっていくタイプのミステリー!

まずまあ展開がすごい。
一応実話ベースなんですが、だとしてもつくり手にセンスを感じるしかない作りになってます。
正直なところ前半1時間はタルかった…(笑)
一向に進まぬ捜査…、1ミリも明かされぬ謎…、ただただ時が過ぎていくのみ…。
演出は突出していて凄くよかったんですがまあ進まんこと進まんこと。
それを踏まえての後半1時間。
死ぬほど面白い。
犯人の顔をあっさり出して「!?」状態にさせ、あっさり犯人を捕まらせまたもや「!?」状態にさせ、その後なんか二重人格がどうとかの話になって、それをくっっっっそ深堀するってのがもう天才の所業。
外面的な話からどんどん内面の深い話にズブズブ入っていくのがとにかく引き込まれましたね。
前半1時間ナイス〜!!!

印象的なシーンもバチくそにありました。
もっとマークされててもいいんじゃないかってレベルのかっこよさ。
複数画面、あれめっちゃ怖いなぁ…!
なんか色々と応用出来そうですよね。
オシャレ映画とかにも使われそう。
ラスト全般のシークエンスはもう瞬き出来ませんでしたよ…。
役者さんの演技も相まって没入感が半端ない。
実録映画だからって斜に構えずにちゃんと遊んでくれたって所がホンマにかっこいいです!

BGMがないので鳴る音全部がもうめちゃくちゃ心地いいし、画面の質感も安心する感じなのでもう気持ちよかったです。
深夜に見ると凄いですよ。
気持ちいいような不快なような、怖いような、なんとも言えない感じになります。

二重人格の深堀がこの時代にされてたとは。
「サイコ」(←これも最高)じゃ「怖いねー!」位で終わってた記憶が(笑)
すげぇなこの映画。
これが発掘良品ってやつか!
(まんまと引っかかりました)

【終わりに】
マイナー見つけたかと思ったらめっちゃこれ歴史的すぎる作品やん。
まあそりゃそうだよね…。
内臓マン

内臓マン