面白かった。背景にエジプトの暴動や欧州の移民政策風刺や皮肉を感じるにもかかわらず笑ってしまう。
DJ世界選手権出場のためエジプトのカイロからブリュッセルに向かう途中で難民と間違えられて四苦八苦するロードムービー。
ブリュッセル行きの飛行機がキャンセルされルクセンブルグに降ろされたのが不運の始まり。
そこからたたみかける偶然と不運の連鎖。
フランス、ベルギーと国境接するルクセンブルクという土地柄、あんなところで意味不明な行動取ったらそりゃ怪しまれるとは思うが、警備隊が酷いな。
それだけでなく、見事に不運が重なるのがすごい。
そんな状況にもめげず必死にブリュッセルを目指そうと奮闘するアミール。大会の時間は迫ってるにもかかわらず、関わる人にことごとく振り回され踏んだり蹴ったり。
ソーシャルワーカーが紹介したダメ男ダニエルが意外な活動をしていたり、ルクセンブルグの裏社会が垣間見えたりと盛りだくさん。
アミールの故郷エジプトでは大々的な暴動が起こり、ジャーナリストの恋人は現場報道、家庭の状況も複雑。
それでも世界大会を目指すのは彼らの後押しがあるからこそ。
テンポもよく、次々と起こる珍事ハプニングにアミールがどう対処していくかもバラエティに富んでいて面白い。
バスに残された彼の荷物やパスポートを誰かチェックしてくれよとは思うが、描かれてないだけであの後日譚からして多分なんとかなったんだろうな。
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