如月カルラ

イビルアイの如月カルラのネタバレレビュー・内容・結末

イビルアイ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

身体の弱い妹のルナの治療のため、姉のナラとその家族は祖母ホセファの家を訪ねる。
そこで使用人から村に伝わる魔女信仰の話やバッカという願いを叶えてくれる怪物の話を聞き……そして祖母はあからさまに怪しい行動を繰り返していて……というお話。

終始雰囲気が暗く不気味で、音でびっくりさせるタイプのジャンプスケアが多いものの、映画の雰囲気はとてもよかった。

母親のレベッカはルナの病気を治すためにバッカを産む儀式を行い願いを叶えてもらう。
ルナは元気になったけれど……
母親は昔話の中の、黒魔術を使う事を選んだ姉であり、マンションの子供たちの血を糧として若さを保っている魔女だった。
ホセファは元々黒魔術を使う事を拒否して人間として歳を重ねていたけど、恐らくだけど、レベッカの若さなどに嫉妬心が芽生えたのかな……それで自身も魔女となる事を選び、ルナの血を糧に若返った。

最後、レベッカはホセファのしたことに気付くが返り討ちにされ、ホセファと洋服などを入れ替えられ(この時点でホセファが若返っているから)ナラに殺されてしまう。
昔話の中で「お互いの妬みによって滅ぶだろう」と魔女から呪いをかけられたホセファとレベッカは、その言葉通りになってしまった……。多分これであっているはず……。

ホセファの演技が終始嫌な感じ、不気味な感じでとてもいい。
映画全体を通してもホラーとしての雰囲気は抜群だったと思う。それだけに、大きすぎる音の演出がわざとらしすぎて勿体無いなと感じたかも。

森で目撃した儀式は何だったのだろう?バッカに願いを叶えてもらう引き換えに、使用人の命を捧げる儀式だった……?少しわかりにくい部分があったけれど、世界に惹きつけられ楽しく観られた。
同監督の他の作品もぜひ視聴してみたい。
如月カルラ

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