三四郎

スパニッシュ・アパートメントの三四郎のレビュー・感想・評価

3.0
「1年後パリに戻れば 苦労も楽しい思い出だ 最も辛い体験こそ何より人に自慢したくなるものだ」
ああまさにその通り…。ヨーロッパ大陸出身学生たちも、同じような気分で過ごしてたんだなぁと感じた。この作品は留学時代を思い出さずにはいられない。バルセロナ大学に留学した友人を訪ね、映画で流れているバルセロナの街や大学も訪れた。

わかるなぁドイツ人笑 冷蔵庫の仕切り懐かしい笑 „Scheiße!“って警官が言ってるのを聞いた時には驚いた。留学中知り合ったベルギーの女学生、親切で優しかったなぁ。
留学中は倫理観、道徳意識などなくなってしまう人もいるが、この映画の主人公はさすがにやりすぎだ。人妻に手を出しちゃダメでしょ…。
あのイギリス人の弟、ああいう幼いバカは大学にはいないが、街にはいるんだよなぁ。ヨーロッパの中だけでも国や人種について差別があるんだから…まして日本人などアジア人として蔑視されないわけがない。「コイツ、馬鹿にしやがって」と何度拳を握り締めたことか。

ヨーロッパへの憧れは消え去るが、遠く離れてしまえばまたあの街並み、あのゆったりとした時間の流れが恋しく…懐かしさを感じ行きたくなる。
三四郎

三四郎