KingKazukiManji

ザ・クリエイター/創造者のKingKazukiManjiのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

概ね満足だったが、ラストがエンタメに全振りしていたのが少し残念だった。

久しぶりにSFをやっていた映画だったので、観ていて惹かれるものが沢山あった反面、甘かった所も多々見受けられた。個人的には日本語の挿入がわざとらしくて、鬱陶しく感じられた。ニューアジアをベトナムに重ねたのは良かったが、わざわざ日本語を入れる必要があったのかと言われると懐疑的だ。サイバーパンクで描かれるSF世界観とも少し違うし、監督の日本好きを全面に出しすぎていた気がする。AIと人間の共存という世界観にはとても惹かれたが、掘り下げがそこまで感じられなかった気もした。AI否定派の西側諸国とAI肯定派のニューアジアという構図はよかった。しかしながらニューアジアが一方的にやられ過ぎていた気もした。AIとの共存を描きながらも、結局AIに対しての描写が圧倒的に不足していたように思えてならない。畢竟、ジョン・デイヴィッド・ワシントンを主軸にした人間の話だがら、AIの、機械の葛藤というものが分かりにくかった。AIの子供タイプが造られないのはリアリティあって良かったな。「創造者」、「子」、「友達」、「母」というのも結局、人間の視点にすぎなかったのではなかったのだろうか。色々とずっと考えてる。とりあえず次はジャパンプレミアで。
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